【ノーベル賞とは】
筆者の学生時代は日本のノーベル賞学者は湯川秀樹、朝永振一郎のお二人で、高校生、大学生はみんな湯川・朝永先生にあこがれて理工系に進学していました。それが戦後の日本の産業復興を支えたことは間違いのない事実した。その後、江崎玲於奈(1973)、福井謙一(1981)、利根川進(1987)と続き、2000 年以後は 20 人で毎年のようにノーベル賞を排出しています。湯川、朝永の時代は神様のような存在だったノーベル賞も国民の受け止め方は大きく変わってきました。
若手研究者の意識も変わってきていると思います。ノーベル賞が自分たちと隔絶した世界ではなくて、結構身近な存在として感じることは、日本の研究レベルを向上させるのに役立つと考えます。今回のリクエストを受けて、皆さんに伝えるポイントとして、研究者にとってノーベル賞学者とは?ということも伝えたいと考えました。筆者の経験でも意外と個人的な接触があったことを伝えようと考えました。ノーベル賞も自分たちとは無関係の離れた地点ではなく、身近な存在だと感じることが重要でしょう。