【当時はまだまだ結晶品質が不足した】
1986 年論文の結論部を見てみましょう。TiS レーザーの優れた特性が説明されており、波長可変固体レーザーとして適していると結論づけています。
蛍光幅の全域で量子限界に近い変換効率のレーザー発振を確認したこと、励起状態吸収がないことを確認、短い上順位寿命はパリティー禁制遷移による常磁性イオン系では異常で、Ti3+イオンに対して反転対称から大きくずれた Al2O3 結晶の強い三角結晶場の結果だと結論し、誘導放出断面積を報告しました。しかし、依然としてレーザー波長域に未解明の吸収が存在しており、解決するべき課題があることも報告しています。この論文では TiS は面白い材料だが、他を圧倒して優れているとは主張していません。なにより品質が不十分だということを著者自身が認めていて、さらなる開発が必要だとしています。遷移金属の価数制御は難しいということです。
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