【Ti:sapphire レーザー開発前後の波長可変レーザー】
Ti:sapphire レーザーに行き着くまでにどのような研究がなされたかを振り返ることは重要である。物事を結果から見るのではなく、それが生まれた過程を理解することで、次の新しいアイデアを生み出す基礎とできるからである。
調べてみると、Ti:S レーザーにたどり着くまでに右図のようにいろいろな研究がなされたことが分かる。ここに示したものは、最初のルビーレーザーの後、多くは Ni,Co,Ti,Cr,Fe などの遷移金属が用いられているが、U3+:CaF2 と LiF:F2-は別系統といえる。
ルビーレーザーが発振した直後に、U3+:CaF2 がレーザー発振し,1961 年には同じ P. Sorokin が今度は 2 価の遷移金属Sm2+:CaF2 を発振させ、それに続いて 1963年に Johnson が Ni2+:MgF2 の発振を報告した。LiF:F2-のような色中心レーザーは Bell lab.の Mollenauer らの論文がはじめに見えるが、むしろ同時並行的なロシアの研究者の独自研究によって発展した。
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