【勉強の仕方には2つの方法がある】
そういう視点で今回の講義の準備を考えてみると、勉強の仕方には 2 つの方法があることがよく分かりました。教科書を読んで勉強する場合、まず正しいとされていることを、正しい理解の方法で学習します。これは学問の基礎を積み上げて、現実の問題に対処する方法です。一方、研究開発的学習というのもあります。これは現実の問題の解決を通じて本質的理解を深めるという方法です。前者はまずは本質を理解して現実に対処する方法で、すでに解決している問題については正しい方法だといえます。一方、後者は問題を解決したという結果から,なぜうまく行ったのかを自分で考えるので、結果の理解から本質の理解に進む方法です。なぜなら現実の課題は解決方法が完全には分かっていないから問題として登場するので、少なくとも対面した故人にとっては何らかの知識の不足を自分で補う必要があります。学部までの勉強法は前者で、研究室に入って自分の研究を始めた場合、後者の学習が始まるといってよいでしょう。ただし、両者はどちらが高級な勉強という上下関係ではありません。両方をいったり来たりしながら、理解を深めてゆく必要があるのです。
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