【Sorokin は高速放電のための同軸コンデンサまで開発していた】
色素レーザーを開発したのは IBM の研究所にいた P. Sorokin であった。当然最初はルビーレーザー励起で波する発振をさせたが、その後、波長域を拡大するため、またより汎用に使えるようにと、フラッシュランプ励起の色素レーザーも開発した。後に N2 レーザーのように簡便に使える励起源ができて、あえてフラッシュランプ励起をする必要がなくなったが、筆者が学生時代、Sorokin の論文を読んで、それを日本でも開発する研究が阪大山中研究室の山口元太郎さんが頑張って、筆者も協力した。色素レオの特長として、上順位寿命が短いために、フラッシュランプ励起も数 10ns と短い立ち上がりを必要とした。そのため、Sorokin は図に示すような同軸放電管に整合させた同軸コンデンサの特許を取って、低インダクタンスで高速立ち上がりのフラッシュランプ励起を実現させた。必要な技術は自分で開発をするというレーザー黎明期の研究者の面目躍如であった。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。