【波長可変レーザーは色素レーザーから Ti:sapphire レーザーに移り変わった 】
ただ、TiS レーザーは確かに特別なレーザーでした。1980 年代まで波長可変レーザーの王様は 1966 年に P. Sorokin が開発した色素レーザーで、レーザー分光の研究者はすべて CRC 699 のような Ar レーザー励起リング共振器型色素レーザーを願望していたものでした。それが TiS レーザーに取って代わられたのでした。その理由は第 1 に色素レーザーより広帯域の波長可変製であり、同時に非線形光学結晶による波長変換技術の進歩でした。右図に示すように、可視域で広い波長可変を実現していた色素レーザーに比べて、近赤外領域とはいえ、圧倒的に広い利得帯域を実現しました。後にこの広い利得帯域は超短パルス発生の絶対的能力を生み出し、高い光強度による自己位相変調も相まって、ついにモノサイクルパルスの発生にまで発展します。
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