【Q スイッチからモードロックへ】
 レーザーの短パルス化技術を振り返る場合、現代とは大きく条件が異なることを理解する必要がある。1960 年代はランプ励起の時代であって、固体レーザーはそもそも CW 発振、つまり連続発振が困難でした。当時、CW 発振を実現していたのは、ルビーレーザーでは液体窒素温度、常温 CW 発振は NEC が開発した Selfoc レーザーだけでした。Selfoc レーザーとは,今でいえば分布屈折率型のファイバーレーザーでアークランプ励起で連続発振をしました。一方、He-Ne レーザーなどの気体レーザーではモードロック発振をしましたが、これらは狭帯域気体レーザーのアクティブモードロックで、パルス幅は狭くなりません。そんな状態でも、レーザーによる光通信を目指して、規則的パルス列の発生は重要な研究目標でした。

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