【クリプトシアニン、ガラスフィルターの影響】
 Collins らはルビーレーザーの Q スイッチ素子として,クリプトシアニンのメタノール溶液(液体のため LQ と表現している。)、色ガラスフィルターとして市販されていた中間的吸収率を持った RG8 ガラス、強い吸収率を持った RG10 ガラスをチェックしました。1960 年代初めに、クリプトシアニン色素は初期吸収(非飽和吸収)は少ないもののレーザー波長に対しては強い吸収を持ち,大きな吸収断面積のため、レーザー光を吸収すると基底状態の色素分子が枯渇して吸収飽和が起ることが分っていて、ルビーレーザー用の Q スイッチ色素として広く使われていました。右図(a)から(d)に典型的なパルス波形が示されています。おのおの異なった共振器長の波形となっていますが、波形に見られる強度変調は共振器の往復時間 2L/c に相当しています。

無料ユーザー登録

続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目