【アクティブ Q スイッチ技術】
 最初にアクティブ Q スイッチ技術から考察することにします。技術というからには、人為的に制御して短パルス化するという人間の努力を考えるのが最初であるべきだと思うからです。実際はレーザーの持つ特別な能力のため、レーザーパルスの短パルス化は人間が制御できると考えていたマイクロ秒(10-6s)やナノ秒(10-9s)を超えて、ピコ秒(10-12s)、フェムト秒(10-15s)のパルス発生を可能とし、さらにアト秒(10-18s)の現象を捉えることにも成功しました。さらにゼプト秒(10-21s)の光・分子相互作用(光電子イオン化の時間が 247zs と計測された。Science,370,339,2020)が観測されるまでになっています。ついに 10-19秒という時間に突入したわけです。このような超短パルスは光以外では実現できません。もちろん、光といってもみんなが同じ性質を持つコヒーレントな光、すなわちレーザーでなくても実現できないのが、

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