【Q 値を変化させる意味】
光共振器における Q 値とは、共振周波数を半値幅で割った値 Q=ωΔωで表現され,共振系のエネルギー分散の逆数を表します。Q 値が高いほど、損失が少なく、鋭い共鳴、共振をするということです。これは電気回路の共振や機械共振でも同じです。筆者は重力波研究に関係してモスクワ大学物理教室の Braginskii 教授を訪問したことがあります。彼は standard quantum limit という量子雑音限界の研究で有名で、米国のLIGO 計画にも招聘され、共著者となっています。物理教室の地下には建物の床をぶち抜いた巨大な振り子が設置されており、石英ファイバーで喧嘩された振り子が揺れています。機械共振の Q 値が 10^18 に達することを自慢していましたが、その技術は吊している石英ファイバーを真空中で加熱し続けており、それによって不純物が追い出され、なおかつ張力のために石英分子の配列が揃う結果だといいました。
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