金属反射の物理的起源

【金属反射の物理的起源】
 そもそも金属が反射する機構は何でしょう。金属は誘電体とは異なり、自由電子を持ち、そのために電気伝導する性質を持っている。そこで光が外部から金属に入ると、電磁波である光は金属中に振動電界を生じ、自由電子は外部から侵入した電界に応じて電気分極を生じさせて、電界を遮断するように動きます。金属によるシールド効果です。そのため、電子が応答可能な周波数では光は金属中に入ることができず、全部反射されることになる。これはプラズマでも同様で、入射光を全反射する遮断周波数を作り出す。電波の領域ではこのシールド効果は完璧に働くが、光領域になると電子が十分に追いつけるかどうかによって周波数応答が変化する。しかし、波長の長い赤外線領域では電波と同じように高い反射率を与える。