【金属表面の反射スペクトル】
金属の反射は表面状態により変化しますが、酸化していない蒸着面はその中でも高い反射率を示します。金、銀、銅、アルミ、鉄の反射率を右に例示しました。可視光領域ではおのおのの金属は特有の金属色を示す吸収端を示していますが、波長が長くなって赤外領域になると、金、銀、アルミ、さらに銅でも徐々に反射率が高くなり、吸収率は2%程度に収斂します。その中では銀の薄膜は最も低い吸収率1%にまで減少します。このような金属反射の基本的な機構は電気伝導度を与えている自由電子に依存しているので、抵抗の少ない銀やアルミ、銅などで高い反射率となることが理解できます。自由電子レーザーの利得が低い時代には、銀をコーティングした斜入射ミラーを利用していたのは、銀が最も高い反射率を与えるからです。YAGレーザー1μm、COレーザー5μm、CO2レーザー10μmにおける反射率は十分高いことが分かります。
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