【共振周波数の測定から電子ビーム蒸着に異方性が観測された。】
重力波検出用超高安定化レーザーを開発していたとき、偶然、レーザー用の高反射率ミラーに異方性を発見しました。それまで、垂直入射したレーザー光に対して誘電体多層膜 の特性は偏光方向に依存しないと考えられてきました。ところが、電子ビーム蒸着法で作 成した高反射ミラーで光共振器を構成し、その共振周波数を計測してきたときのことです。共振特性から測定されたミラーの特性は、共振器のフィネスは 17500、反射率 99.982%、透過率21ppm と電子ビーム蒸着ミラーとしては世界最高性能を記録しました。さすが日 本の光学メーカーの技術は違うと感心したところでした。というのはそれまでは IBS 法で ない普通の蒸着技術では最高の反射率は 99.97%を超えることはないとされていたのです。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。