【1986 年 有効径 60cm の可変焦点薄膜ミラーを開発】
 この年、卒業研究に応募してきた学生の中に北谷君という機械科の学生がいました。電通大レーザー研は電通大にできた初めての研究センターで学内共同研究施設として、全学科の学生を受け入れることができたのです。筆者自身は卒研希望者を選別することはなく、すべて受け入れていたので、当時は 1 学年で15 人の卒業生を受け入れていました。ただ、機械工学科からは機械工学としての卒業研究を要求されました。ちょうど、ハレー彗星の大接近があった上、北谷君は天文サークルで活動をしていたので、大口径の可変焦点ミラーの研究をすることにしました。このような可変鏡の機械変形の計算は機械工学科の卒業研究としては最適だと考えました。図のような大型の枠を作り、それを内枠を持ち上げることで Al 蒸着フィルムに張力をかけ、

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