【ガス流放電 CO2 レーザー】
 そんな中、1969 年にガス流を使った放電型の CO2 レーザーが開発され、わずか 1mの放電長から 1kW の出力を可能にしました。図のような構造で、レーザーの光軸、放電方向、ガス流が 3 軸直交する配置で 1kW 出力を実現しました。それまでも放電管の軸方向に高い流速にすれば高出力化することは実験されていたが、1m の放電長で 1kW を達成するには、500m/sec というスピードでガスを流さないといけなかったのです。この研究では 3 軸直交の循環系で横方向にガスを流すので、9ポンド/分のガス流で 1kW の CW 出力を実現した。しかも,ガス循環は Closed Cycle でした。
 放電型レーザーでガスを流して高出力化するのは、冷却という観点から見てもごく普通に受け入れやすい機構です。ただし、この方式で連続放電させ続けるには、放電に適した条件を維持し続ける必要があるので、どうしても低圧力でなければなりません。

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