【日本の重力波研究の歴史】
日本の実験的な重力波研究が東大の平川先生の研究から始まったことは前に述べました。理論研究ではアインシュタイン方程式の解析解を求めた佐藤文隆先生をはじめ、宇宙論研究者が進んだ研究をしていました。1987SNで小柴先生がニュートリノを計測することに成功すると、超新星爆発で同時に発生するはずの重力波を検出しようという気運が盛り上がり、1988年には総合研究が立ち上がり、1889年に重点領域研究を提案することになりました。全体の責任者はX線天文学で有名な早川幸男先生、その他のメンバーも国立天文台、東大宇宙研、宇宙線研究所、KEK等の研究所長が名を連ねました。それほど重要な研究として提案をしたのです。ところが誰もが通ると考えていた重点領域研究は却下されました。理由は3つありました。
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