【ppm吸収で起こる熱変形 ミラー曲率の変化】
周波数領域におけるミラー曲率計測の高感度性を象徴するような計測がなされた。TMR計測を行なっている計測用レーザーの出力を変化させて見たところ、TMR周波数に計測レーザーパワーによる変化が観測されたのである。計測とは本来、測定対象を変化させないで測定をしなければならず、測定用レーザーパワーは少ない方が良いが、一方でFMRに比べて弱いTMRのピークを測定するにはレーザー光パワーが多い方が便利である。結果を図に示したが、確かにFSR=c/2pLと共振器長Lだけで決定されるFSRは変化しないので、測定用のレーザー光パワーを増やしても共振器長Lには影響しないことが確認できる。一方、TMR周波数の計測ではレーザー光を増やしていくと、周波数が低下しており、しかもそれはモードによって傾きが変わっている。さらにそれらのゼロ入力極限はすべての曲線がゼロ入力FSRに収斂している。この意味するところは、ゼロ入力条件で計測すれば、TMRシフトがないということを意味するのだろうか。その場合は、曲率r1.r2が無限大の平面だということになる。これはおかしい。
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