光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography, OCT)は、光を用いた断層画像計測手法である。

一般に近赤外光(800~1300nm程度) は、生体組織をよく透過する。この光を使い、深さ3mm程度までの生体組織の断層画像を取得する。横方向の分解能は数um〜20um、深さ方向の分解能は数um~10um程度である。診断分野では、眼底検査や皮膚疾患に応用されている。

眼科

前眼部の光透過率は高く、容易に網膜のOCT画像を得ることができる。網膜がどの程度剥離しているか眼底カメラでは正確に判断できないが、OCTでは網膜の断面を正確に観察できる。

皮膚科

皮膚疾患の診断・経過観察では主に、悪性黒色種(メラノーマ)の診断用途に検討されている[1]。

消化器系・循環器系

実際の消化器系の臨床診断を目指して、内視鏡型OCTが研究されている[2]。光ファイバーカテーテルの先端を回転プローブにしたカテーテル型OCTは、2004年度より臨床試験が進められている。

生体機能計測

機能的OCT

in vivoでの生体機能検出法で、神経活動による信号の変化を捉える機能的OCTである[1]。大脳皮質の深さ1 mm以内での反射光強度分布と視覚刺激後の深さ方向の反射光強度分布の変化から、刺激に誘発される脳神経活動を観察する。

ダイナミックOCT

外部からの刺激に対する生体反応として、ヒト指汗腺の反応プロセスをOCT画像の観察する。

 

参考文献