高品質な白色光を生成する4色レーザ光源
照明全般に向けたより高効率な白色光源の創製を目的とした取り組みが、世界中で実施されている。現在の最先端の状況としては、蛍光体を使用した窒化インジウムガリウム(InGaN)ベースの青色LEDがあり、その発光効率は最高で265lm/Wに達している。これらのデバイスの欠点は、全窒化物LEDと同様に、周知の効率ドルーブ(低下)問題によって最高効率が低電流密度(それゆえ、低い光出力)でしか達成されないことだ。したがって、最高の効率を達成するには、より多くのLEDが必要になり、コスト高になる。
その一方、レーザには効率ドルーブがない。代わりに、レーザは高電流密度でその最高性能を実現する。いくつかの赤外(IR)レーザダイオードは70%以上の高い効率を達成できている。一方、高出力の青色InGaNレーザダイオードは最高24.3%の効率を達成した。今後もさらに高い数値に到達する可能性を持っている。
このことを念頭に、米ニューメキシコ大学、サンディア国立研究所、国立標準技術研究所(NIST)の研究チームは、特にその演色特性の検査を目的として、レーザベース白色光照明器を創製した。白色LEDに類似の蛍光体と青色レーザを組み合わせる方法の代わりに、研究チームは潜在的により高い効率が得られ、色調整も可能なアプローチとして、様々な色の狭帯域レーザ光を重ね合わせた。彼らは4色(赤、緑、黄色、青)を選択し、ディフューザでそれらを混合した。
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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2011/10/1110wn02.pdf