【バイブロニック遷移はごく一般的な概念では】
そう思って考えると、バイブロニック遷移はごく一般的な概念に思えてきた。だって、気体、液体、固体で、電子遷移と振動遷移が結合した繊維だとすると、両者を分離することの方が難しいのだ。
右図にはたとえば 2 原子分子のエネルギー準位図とその遷移を示すフランク・コンドンの原理を示した。たとえば N2 のような 2 原子分子では、電子的な基底状態、励起状態の上に振動状態が乗っていて、その存在確率が最も高い部分から吸収され、電子励起状態の中で振動緩和をして熱平衡分布を形成し、そこから基底状態に向かって遷移する。そのとき、基底状態と励起状態では核間距離が異なっているため、基底状態の振動励起状態に遷移する。振動エネルギーが熱エネルギーより十分高い場合は各振動状態に対応した線スペクトルの吸収、発光となる。
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