【新しい波面計測法の追求 回折格子ホログラフィーの試み】
 シャックハルトマン法は素晴らしい波面計測法だが、それもマイクロレンズアレイやCCD イメージセンサーという現代的技術と結びついてその有効性が拡大しました。Zernike 多項式への分解には計算機の高速度化が大いに役立ったが、それでもさらなる高速化が求められている。そこで、新たな波面計測法を研究した経験がある。2002 年にハルビン工業大学から新しいポスドク Dr.Banghe Zhu さんがやってきた。彼は純粋な光学理論屋だったので、レーザービームのグリーン関数を求めることはできないか、という議論を始め、図に示すような回折格子ホログラムを用いた実時間波面計測の論文を出した。Zhu さんは筆者の研究室には 1 年間しか在籍せず、米国のハーバード大学マサッチュ-セッツ病院に設置された分子イメージング研究センターに移動し、その後、フロリダを経由して、現在、テキサス大学の HealthScience Center で研究を続けており、

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