【AOA Xinetics との出会いと 21 世紀の光技術を目指す光専攻提案】
 Oliver が紹介している具体的な AO 技術はこの図の通りで、Xinetics、LLNL、Univ.Chicago, CLIAS が開発したものを使っているとしています。Xinetics は正式には AOAXinetics, Adaptive Optics Associates Xinetics であり、筆者自身、すばる望遠鏡の AO 技術調査を依頼され、ボストンの AOA を訪問し、実際の運用状況を見学したことがあります。これはかなり偶然に近いことで始まりました。上右図に示したように、すばる望遠鏡の計画のために、国立天文台の家さんが組織した補償光学研究会が 1993 年 8 月 24 日に開催され、筆者も大出力レーザーと大口径ホイールミラーの開発の招待講演をしました。その会議には、米国からの参加者もいて、その中の AOA 関係者が翌日、電通大レーザー研に筆者を訪問してきて、シャックハルトマン計測の議論を時間をかけて行ないました。議論の結果、1/500 波長まで可能だということで一致しまして、米国に来るときには必ず AOA を訪問するようにと告げられました。家さんに相談すると、それば大チャンスなので、是非立ち寄ってくれということでした。ちょうど、その直後にカナダのトロントで OSA の年会で発表する予定があったので、帰りにボストンに寄り道して、AOA を訪問しました。

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