【重力波研究は役に立った、という結論】

 重力波研究のために始めた周波数安定化レーザーと超高品質ミラーの開発は、産業技術とかけ離れているため、当初はアカデミアの趣味的な研究と受け取られた。しかし、その中で必要とされた、超平滑研磨+IBS低損失薄膜技術はその後、光通信分野でも必要な技術となり、その重要性が再認識されることになった。そして、このような超高品質ミラーを開発するためには、まず光学パラメータの精密計測の重要性が明らかとなった。測定できないものは技術を改善することもできない。また、ppmという極微の損失を測定するには、高フィネス光共振器による増幅効果の利用が不可欠であった。

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