モード周期ファイバリングレーザー(mode locked fiber ring laser)とは

光ファイバを用いて構成されるリング型の共振器を持つレーザーで,モード同期動作をおこなうことにより短パルスが発生できる.ファイバレーザーのモード同期には2種類あり,一つは受動モード同期であり,もう一つは強制モード同期である.受動モード同期ファイバレーザーは共振器内に可飽和吸収体を置き,外部からエネルギー的な制御をせず,短パルスを発生させるレーザーであり,利得帯域を最大限に用いたフェムト秒パルスが発生できる.パルスの繰返しは共振器長によって決まるため,通常はMHz帯である.可飽和吸収体としては,非線形増幅ループミラーや非線形偏波回転などが用いられる強制モード同期ファイバレーザーは共振器内に設けた光変調器に変調信号を印加することによりパルスを発生させるレーザーであり,パルスの繰返しは共振器長で決まる周波数の任意の整数倍に設定できるため,繰返しの高いGHz帯のパルスが発生できる.パルス幅は受動モード同期法で発生するパルスより長くなる.