ホログラフイックメモリ(holographic memory)とは
レーザー光をもどって2次元画像をホログラム(コヒーレントな光源から発した二つの光波を媒体内で混合することによってできる干渉縞の強度変化を媒体の屈折率変化に置き換えて保有したもの)の形式で光波間の角度などを変えながら3次元的に多量記録する光学メモリ方式.多重記録されたホログラムからは画像を高速で読み出せることから,光情報処理の分野におけるパターン認識のための画像データベースとしての応用なども検討されたが,現在では入力をデジタル化し,2値化された画像を記録再生するデジタルホログラフィックメモリが主流である.記録媒体には書換え型ではフォトリフラクティブ単結晶が,追記型ではフォトポリマーが通常用いられる.近年,システムを構築するデバイスの性能改善とシステム化技術や記録媒体の進歩により毎秒ギガビット以上のデータ転送が可能なシステムが開発されるようになった.