ダイオード励起レーザー(diode pumped laser)とは
LD(laser diode),SLD(super luminescent diode),LED(light emitting diode)て励起するレーザーであるが,現在ではLDすなわち半導体レーザーを使用するものが多い.励起されるレーザーはほとんどの場合,固体レーザーであり,このとき全固体レーザーとなる,YAGレーザーで液体窒素温度下でのパルス発振が1964年に報告され,その後,半導体レーザー技術の進展に伴って,1980年代中頃から研究が進展した.現在では,LD励起Nd:YAGレーザー,Nd:YLFレーザーなどが市販されている.ランプ励起にくらべて励起用レーザーのスペクトル幅が狭いため,励起波長をレーザー媒質の吸収波長に合わせると高効率の励起が可能となる.また,LDの発光効率が高いため,総合のエネルギー変換効率が向上し低消費電力化ができる.長寿命,高信頼性のレーザーでもある.レーザーが小型化・固体化していく傾向の中で,今後ますます重要となる技術である.→高出力完全固体化レーザー,完全固体化UVレーザー