金属シリサイド半導体(metal silicide semiconductor)とは
Fe,Cr,CaSi,Mg,Os,Ruなどの金属とSiとからなる合金(β-FeSis,CrSis,CasSi,MgsSi,OsSi2,Ru2Si3)はその結晶構造により半導体相となることがあり,金属シリサイド半導体と呼ばれるそれらの中でβ-FeSisとCasSiは,環境に優しし資源枯渇の心配もない材料であり,環境半導体と考えられる.さらに,これらの半導体はSi系の材料でありながら,直接選移型のバンドギャップエネルギー(Eg=0.87 eV,1.9 eV)を持つ半導体であるので,Si-ULSI基板の上に直接,オプトエレクトロニクス素子を形成できる可能性があることで,大きな関心を集めている.