金属酸化物ナノ微粒子(metal oxide nanoparticles)とは

金属酸化物,特に遷移金属の酸化物は半導性,磁性,センサ機能,光化学的機能などの多くの機能特性を備えている.これをナノ微粒子にすることにより,金属ナノ微粒子の場合と同様に,特異なナノサイズ効果による新しい機能特性の発現が期待される.しかしこのような金属酸化物の多くの機能特性はその結晶構造とストイキオメトリ(金属と酸素との原子数比)に強く依存する.ナノサイズ化した遷移金属酸化物はそのイオン結合性のため構造緩和を起こしてアモルファス化しやすく,また酸素欠損などが生じやすい.レーザーアブレーンヨン法は高次の結晶性酸化物ナノ微粒子の調製法として多くの可能性を持った手法である.→レーザーアブレーション,趨微粒子.ナノ微粒子の合成