希土類ドープ光ファイバ増幅器(rare earth-doped optical fiber amplifier)とは
光ファイバ増幅器は,高利得,低雑音,高効率などといった性能の良さと通信システムへの接続の容易性から,光通信ンステムにおける中継距離の拡大や伝送答鉦の増大を図るためのキーテクノロジーとなっている.光ファイバ増幅器は,コア中に微量の希土類イオンを添加したファイバを所定の波長の光で励起し,それらイオン固有の遷移での誘導放出を利用するものである.希土類イオンの種類としては,波長1.55 μm帯で動作するEr(エルビウム),1.3 μm帯で動作するPr(プラセオジム)が主として用いられる.ファイバ材料としては,石英系ガラスファイバフッ化物ガラスファイバなどが用いられ,それぞれ,ガラス固有の性質を利用している.Er添加ファイバ増幅器の構成は,Er添加ファイバ,励起用光源(波長1.48 μmあるいは0.98 μmの半導体レーザー),信号光と励起光を合波するための光合分波器,光アイソレータ,および,光バンドパスフィルタから構成される.→0.98 μm帯励起