疑似位相整合導波路(QPM waveguide)とは
非線形光学波長変換において有効な相互作用を得るのに必要な典主主長光波間の位相整合のため,非線形媒質内に周期構造を形成して典波長光放の伝搬ベクトル差を周期構造の波数ベクトルで補償する方法を擬似位相整合(qllasi-phase matching:QPM)と呼ぶこのような周期構造を有する光導波路.周期さえ適当に設計すれば,透明波長域内の任訟の波長変換に対応でき,単一材料できわめてよい波長域をカバーできる.また非線形テンソル中の最大要素を利用できるので,導波路内光波閉じ込めと併用することで高効率変換が達成できる.この利点のため位相整合法の主流となっている.光高調波発生,和周波発生,差周波発生,パラメトリック光増幅・発振,超高速光-光スイッチングなどの多くのデバイス応用がある.LiNbO3などの強誘電体結晶に,パルス強電界を印加して,自発分極の極性を周期的に反転することによりQPM構造を形成し,プロトン交換や不純物拡散によって導法路を形成することにより作製される.