液体レーザーは液体が媒質のレーザーである。液体レーザーの媒質で最も用いられているのが色素(dye) 分子を有機溶媒(アルコール:エチレングリコール、エチル、メチル) に溶かした有機色素であり[1]、実用化されている液体レーザーのほとんどは有機色素を媒体とした色素レーザー(Dye Laser) である。

OptiVideo 配信【レーザー基礎】4.各種レーザー 液体色素レーザーより

色素レーザー

色素は非常に多くの種類が存在し、新しい色素の合成も可能であるので、数百種類の有機色素でレーザー発振が可能とされている。色素レーザーの媒質で代表的なのはローダミン6G( R6G : Rhodamine 6G )であり、赤ら顔治療に応用されている。

色素分子は非常に広い発光スペクトルを持つので、色素レーザーは波長可変レーザーとして用いられる。CWとパルスの発振形態が可能で、ナノ秒程度のパルスはフラッシュランプやQスイッチレーザーで励起される。また、発光スペクトルが広いのでモード同期超短パルスレーザーにもなる。しかし、媒質の寿命が短いこと、出力が制限されるという欠点があるため、最近ではチタンサファイアレーザーなどの波長可変固体レーザーに置き換えられつつある。また、全世界的なRoHS規制適合製品への移行要求による製造販売中止の例もある。

特徴

無料ユーザー登録

続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目