ヘリウムカドミウム(HeCd) レーザーは250 ℃以上に加熱されることで蒸気化した(原子状にした)Cd をHe ガスの中に入れ、放電することによって得られる[1-3]。He 原子はHeNe レーザーと同じような役割を果たしており、HeCdレーザーは原子ガスレーザーの中の金属蒸気レーザーに分類される。発振波長が325nm、442nm のCWレーザーであり、2 つの波長の同時発振も可能である。出力は442nm で~150mW、325nm で~40mW である。用途としては、バイオテクノロジーなどの研究用途、光3次元造形などがある。

同じ金属蒸気レーザーとしては銅蒸気レーザーがある。銅蒸気レーザーは1500℃以上で加熱することで蒸気化した銅をHe、Ne、Ar などの希ガスの中にいれて放電し、波長511nm と578nmでパルス発振を得る。繰返し周波数数10kHzで数10W の平均出力が得られるが、運用費が高くつくため固体レーザーや半導体レーザーに置き換えられ、現在ではほとんど使われていない。

OptiVideo 配信【レーザー基礎】4.各種レーザー 気体_ヘリウムカドミウム・エキシマレーザーより

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