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大文字山から見渡す京都市の夜景は、烏丸[からすま]のオフィス街を中心にきら星のごとく瞬いていた。
今、魔光少女の変身を解き、緑色の制服をまとった紅光[くれみつ]響と石英[せきえい]すみれたちは、大文字山の火床を目指してゆるやかな山道を歩かされていた。
時折、林の暗闇の向こうから獣の鳴き声がこだまし、風になびくのとは明らかに違う挙動で草や笹が不自然に揺れる……。
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