1
《アンコ》は寝床にしている白い籠から顔を出し、室内の様子をうかがった。
お風呂からあがったばかりの紅光響はピンク色のパジャマに着替え、ベッドの上で膝をかかえたままうずくまっていた。
普段、黄色のリボンでふたつくりにしている髪も、いまは降ろされて、かすかにシャンプーの香りを放っている。
(響、話したいことがある……)
《アンコ》が媒質通信[オプト・リンク]を飛ばした。
階下の家族に話し声が漏れ聞こえないためだった。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。