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ぴちゃっ、ぴちゃっ……。
漆黒の闇に包まれた廊下の先で、水滴がこぼれ落ちる音が反響して聞こえてきた。
蛇口が緩んでいるのかもしれない。
静謐[せいひつ]な夜の校舎で起こった突発音に身をこわばらせた紅光響は、となりの石英すみれの腕をぎゅっと抱えなおした。
顔を見合わせ、水滴の音だと一応の納得をつけてうなずきあう。
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