やはり、だめか――。

鷲尾艦長代行の顔に絶望の色が浮かび、思わず指揮所のコンソールに両手をつく。

万策尽き果てたという感じだった。やれることはやった。いまは艦内エネルギーも底をつきようとしている。すでに反撃の力もない。あとはもう、筒状戦車兵器群のいい的にされるだけだ。

まるで頭をいきなり殴られたかのような衝撃が艦全体を襲って、さらに耳を聾するばかりの轟音がすぐ直上を貫いた。

「直撃です!」

「損害不明! 」

「第三区画で火災発生!」

もはや応急処置(ダメージコントロール)すらできない。非常用電源に切り替わった艦内は赤色灯に切り替わっており、要員たちが操作するコンソールの画面にも非常事態を示す真っ赤な画面が絶望的なまでに広がっている。

赤、赤、赤……,どこを見回しても真っ赤だった。そこに被弾した衝撃で計器が火花を上げ、ガラスが割れて砕ける音がそこかしこに広がる。電線がショートする鋭い音が響き、煙を上げていた。

「艦長……!」

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