プールで夢中になって泳いでいたら大丈夫だと思っていたのに足がつかない深さだった・・・雨上がりに何気なく水溜りに足を入れてみると予想以上に水深が深くて靴が濡れてしまった・・・このような経験はないだろうか。それは光の屈折によるものだ。砂漠でよく見られる蜃気楼もこの屈折によるものである。
図1.ヴィレブロルト・スネルの肖像画
光に関する法則の中で最も有名なものの1つにスネルの法則がある。オランダのライデン大学の数学教授であったヴィレブロルト・スネルから名前を取られたこの法則は、異なる屈折率の物質中に入射した光がどのように進むのかを示している。
光の屈折についての研究は古くから行われていた。ユークリッドはスネルほど正確ではないながらも光の屈折について言及しており、イラクの数学者イブン・サフルやイギリスの天文学者トーマス・ハリオットはスネルより先に屈折の法則を発見していたといわれる。ただ、不思議なことにどちらも屈折の法則を公に発表する事はなかった。
実はスネルも同様に、生前この法則を発表することはなかったのである。
図2.スネルの法則
彼がこの世を去って約70年後の1690年にオランダの物理学者クリストファー・ホイヘンスが発表した『光についての論考』において、はじめてスネルの業績が認められ、屈折の法則は広く認知されるようになった。
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