ピーター・ゼーマンはオランダの物理学者である。幼い頃から物理学に興味を持っていた彼は高校生の頃、オランダに出現したオーロラを詳細にスケッチし、解説を加えたものをネイチャー誌に送った。すると、ネイチャー誌は大学教授からの寄稿と勘違いし、「ゾンネメレの観測所のゼーマン教授からの注意深い観測報告」と記したという逸話が残っている。

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彼は当時の上司の指示に逆らい、強い磁場をかけたときの原子のスペクトル線の変化を調べる実験を行った。そこで、磁場の無いときには単一波長であったスペクトル線が磁場中では複数のスペクトル線に分裂する現象を発見した。次の画像は実際にゼーマンが撮影したスペクトルの分裂である。これはゼーマン効果と呼ばれており、その功績が認められてローレンツと共にノーベル物理学賞を受賞した。

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ゼーマン効果は当時一般的であった原子の構造についての通説を覆すものであり、学術的に非常に重要な発見であった。また、実用的には体内の器官の断面図を撮影する核磁気共鳴画像法(MRI)に応用されている。
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ゼーマンが自分の考えを貫いたすえに物理学の歴史に残る大発見をしたように、自分のアイディアを信じた科学者こそが大きな功績を残すことができるのかもしれない。もちろん、ゼーマンには幼い頃からの強い興味や努力が伴っていただろう。私たちも自身の研究を極め、理論に裏打ちされた信念を持ちたいものである。

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