レンズの収差には色収差と単色収差が存在する。色収差は色ごとの波長の違いに依存した収差であり、ドロンドなどにより対策が講じられてきたが、単一の波長においても生じる収差はザイデルの5収差といわれている。左の画像は色収差のイメージ、右の画像はザイデル収差の一つである球面収差のイメージを表したものである。

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この収差に名前が取られているルートヴィヒ・ザイデルはドイツの物理学者である。ザイデルは望遠鏡の光学系の研究の功績が認められ博士号を取得している。後にミュンヘン大学の教授となって光計測の研究を行っており、常に光学を研究対象とした科学者だといえる。
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球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差の五つがザイデルの5収差といわれる単色収差である。球面収差はレンズの構造上生じる収差でレンズの中心と端の方で焦点が異なるために起こる。また、コマ収差は集光された光が面内で一点に収束せず彗星が尾を引くような像ができる現象である。その他の収差も含めてザイデル収差は複合的に生じる事がわかっている。次の画像はコマ収差のイメージを表したものである。

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非常に遠距離にある星々を研究する天文学的な研究において、レンズの性能は非常に重要であった。ザイデルの研究によりこれらの収差への対策が進められ、天文学の発展に繋がったことは言うまでもないだろう。

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