17世紀に屈折望遠鏡が開発されたのをきっかけに、天文学の研究が進められてきたのだが、屈折望遠鏡は色収差の影響が大きいために、数年後にはニュートンが発明した反射型望遠鏡が広く使われるようになった。
そこから状況を一転させたのがドロンドの発明した色収差レンズである。これにより、屈折望遠鏡はもう一度脚光を浴びるようになった。

ドロンド

ドロンドはイギリスの光学者として知られている人物であるが、父は絹織物業者であり、はじめは父の商売を継いで働いていた。仕事のかたわら物理や数学を学び、40代半ばで息子が設立した光学機器の製造業へと転職したのである。評判は上々でその約10年後にはイギリス王室御用達の眼鏡師となっている。

ドロンド

ドロンドの功績として最も大きいものは色収差を低減したレンズの作製である。どんなに優れたレンズでも光の分散により、波長ごとに焦点距離が微妙にずれることで、色収差が生じてしまう。そこでドロンドは複数のレンズを組み合わせることにより色収差の小さいレンズを作製したのだ。

理論的には数学者であるオイラーなどによって考案されていたが、実物をはじめて作製したのはドロンドであった。理論的には確立されていても、実際に作製しようとすると様々な問題が浮き彫りになるものである。ドロンドは膨大な計算と試作により、このレンズを作製したのである。彼はその功績を認められ王立協会の会員になっている。

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