人間の目は遠くにある文字や物を見分けることができる。日本では視力が2.0あれば目がいい人とされ、5m先にあるものでも0.75mmサイズではっきり見分けることができる。目を凝らせば5m先に置いた本を読むことができるのだ。それでは、10m先、30m先にある本を読むにどうしたらよいだろうか・・・
肉眼では不可能でも、望遠鏡を使えばはっきりとその文字を認識することができる。
ハンス・リッペルスハイ

図1.ハンス・リッペルスハイの肖像画

ハンス・リッペルスハイはドイツに生まれ、オランダの交易都市ミデルブルフで眼鏡職人として働いていた人物である。約400年前に実用的な望遠鏡を発明し、普及させたことで知られている。

彼の作った望遠鏡は凸レンズを対物レンズ、凹レンズを接眼レンズとして筒にはめこんだもので、肉眼の3倍の距離を見ることができた。現在ではガリレオ式もしくはオランダ式と呼ばれる。色収差が少ない一方視野が狭いというのが特徴で、現在ではオペラグラスなどに用いられている。

ハンス・リッペルスハイ

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