フォトニクス産業のCOVID-19危機管理

コナード・ホルトン

新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミックとその余波で、あらゆるビジネスがこれまで想像もしなかった新しい経営管理の課題に直面している。顧客、製品、従業員、及び財務への対応といった問題にフォトニクス関連企業が戦略的に取り組めるようにOSA Industry Development Associates(OIDA)は、Navigating Your Businesses Out of the COVID-19 Stormというウェビナーシリーズを主催している。第1回は4月16日に開催され、このウェビナーは誰でも視聴することができ、アーカイブも用意されている。
 このウェビナーは翌週以降も開催され、危機管理における経験とそれによって得られたノウハウが議論される。このシリーズでは、グローバルサプライチェーンの管理と消火活動、レイオフ後の従業員対応、世界の半導体分野(フォトニクス分野)への投資展望、CARES Act(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act)による財務とM&A計画への影響、ニューノーマルという新しいビジネス環境での体制整備といった議題が取り上げられる。
 米ゴーフォトン社(Go ! Foton)の社長でOIDA会長でもあるサイミン・カイ氏(Simin Cai)は、次のように述べている。「多くのメンバー企業に影響を及ぼしている経営上の問題について、意見や見識を共有できるフォーラムを開催することは重要だと考えている。危機を乗り切るために多くの利用可能な優れたリソースに加えて、業界に特化した問題も提供することは有益だと考えている」。
 OIDAは、フォトニクス企業の幹部にとって役立つと思われる経営管理に関するリソースも提供している。米ハーバードビジネススクール(Harvard Business School:HBS)のManaging through Crisisというウェビナーシリーズは実に興味深い。いくつかを視聴したが、どれも有用で優れている。HBSのケーススタディアプローチはよく知られているが、分析と意思決定の方法と同様にその実用性は、非常に明白である。そのような問題解決方法では、新しい問題が常に発生し、重要な優先事項が入れ替わるということを考慮するが、自信をもって意思決定を行うべきである。

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出典元
http://ex-press.jp/wp-content/uploads/2020/07/044_business_forum.pdf