IARPA Amon-Henプログラムは、GEO衛星撮像のための干渉計を探す

米インテリジェンス高等研究計画活動(IARPA)は、既存の米海軍プロトタイプ光干渉計(NPOI)や建設中の(201年ファーストフリンジ予定)マグダレナ・リッジ天文台干渉計(MROI)など地上設置干渉計が静止地球周回軌道
(GEO)衛星を観測する能力を認識ししたうえで、さらにAmon-Henプログラムを立ち上げた。目的は、GEO衛星の世界的な増加にともなう宇宙の状況認識、報告義務の改善に向けた、より安価な干渉計システムの設計を要請することである(図 1)(1)。
 35,700kmを超える高度で動作するGEO被写体は地上設置望遠鏡で詳細に撮像するには小さすぎる。また、地上設置の干渉計は、角度1秒の数千分の2、3の精度で容易に被写体を解析できるが、薄暗さ(GEO被写体は、既存システムで解像できるものよりも100倍暗い)が観察された干渉縞の信号対雑音比(SNR)を低下させるので、要求されるミラーサイズとアーム間距離が大きくなり、その結果、全体のシステムサイズが大きくなる、また、コストは10憶ドルにも達する。

図1

図1 IARPAは、静止地球軌道周回(GEO)衛星を地上設置の干渉計で検出するコストを縮小するソリューションを求めている。ここには、海軍プロトタイプ光干渉計(NPOI; a)と建設中のマグダレナ・リッジ天文台干渉計(MROI; b)-より低コストで小型システムのためのフレームワークを提供するサイトを示している。(提供:NPOIおよびMROI)

(もっと読む場合は出典元へ)
出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2018/03/wn2_interferometry.pdf