軽量でシンプルなハイパースペクトラル干渉計ボロメータで気体種を検出

地球の大気や他の衛星の大気で二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、あるいはその他の気体種の量を定量化する際、あるいは地球のバイオマス予測をするために山火事のエネルギーを計測する場合でも、赤外(IR)イメージングやセンシングは多くの科学領域で不可欠である。また多くの大気気体や点火で3 ~ 5μmの強い中赤外(mid-IR)光が出るが、8 ~ 14μmの長波IR(LWIR)に比べて検出できる光が著しく少ない。言うまでもなく、中赤外検出で大きな、大電力を食う冷却装置を使って信号対雑音比(SNR)を高めなければならないことがある。
 こうしたデメリットを考慮し、また分光型分光計に対する干渉法における光スループットの高い優位性から、米ハワイ大の研究者は、干渉計ベースのスペクトルイメージングシステムを開発した。ここでは、分光計と組み合わせた古典的な冷却フォトン検出アレイではなく、非冷却マイクロボロメータを使用する(1)。この小型大気種IR検出機(MIDAS)は低消費電力で軽量なハイパースペクトラルイメージングであり、従来の分光計に代わるものである。

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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2017/01/LFWJ1701wn1.pdf