世界最先端を走る 理科学、産業、宇宙用レーザ
OPCPA
タレス社のレーザと言えば「高出力固体パルスレーザ」が良く知られているが、最近中赤外のOPCPAの開発を行っていることは知らない人も多いかもしれない。このプロジェクトはスペインの研究機関と共同で行われており、ファイバレーザを使って、最終的に 2μm、40mJ、10psの励起レーザを作り、7μm、mJクラスのレーザを開発しようと言うものである。完成した際には理想的なアト秒パルス発生や軟X線の発生源としての利用が期待されている。
固体レーザ
長年の実績がある固体レーザの分野では新製品として532nm/10~20kHz /平均出力 300Wのパルスレーザや、薄ディスクを利用した 515nm/100mJ/ 1kHzといった高エネルギーの製品を開発中である。
世界の最先端レーザプロジェクトに参画
タレス社のレーザは世界各地の研究プロジェクトにて採用されているが、中でも現在開発中のELI-NP(ルーマニア)用の10ぺタワットレーザ×2ラインや、スコットランドでのプラズマ加速用 350TWレーザなどは今後注目されていくプロジェクトになる予定である。
また、2014年に火星に着陸し、物質分析に多大な貢献をしたタレス社製ダイオード励起固体レーザ、CHEMCAMの実績を買われ、2020年打ち上げ予定のNASAの火星探査衛星にも同社製のレーザ、SUPERCAMが搭載されることとなっている。
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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2016/07/LFWJ1605_P47_vf.pdf