製造ライン向け測定器の高速性や光ファイバの衝撃試験を紹介

製造ラインで使用される測定器に求められる要件は、価格とスピードだ。特に量産ラインでは、測定の速さが価値を生む。
 アジレント・テクノロジーの基本測定器、JETシリーズの「高速性」を、4月に開催されるFOE 2012(光通信技術展)で見ることができる。

基本測定器ラインナップ

通常、測定器はディスプレイを見ながら操作する。ディスプレイが大きく見やすいことをアピールポイントにしている測定器もある。
 「測定器にディスプレイは必要か」。もちろん必要だが、この問いに敢えて「否」という答えを出して開発した測定器が、アジレントの基本測定器、JET(Just Enough Test)シリーズだ。ディスプレイは必要ではあるが、測定器には搭載しない。この矛盾は、実は簡単に解決できる。世の中、至る所にほとんどコスト負担なしで利用できるディスプレイ、つまりPCが遍在しているからだ。
 ディスプレイを搭載せず、コンパクトデザインとした結果は、まず価格に反映されている。製造現場で大量に導入するには初期投資(CAPEX)が重視される。しかし、CAPEXは一時的なものである。それよりもさらに重要視されるのは測定スピードだ。量産ラインでは、測定の速さが価値を生むからだ。
 昨年、ラインナップに光スイッチ(図1)を加えたことで、JETシリーズは基本測定器として必要な製品をほぼ揃えた。マルチポートの光パワーメータ、光アッテネータ、光源、光スイッチ。これがJETシリーズのラインナップである。いずれも「速さ」を売り物にしている

図1

図1 光スイッチはN7731A(デュアル1×4)(図)、N7734(1×13)の2種類。光スイッチが追加されたことで測定の自動化、測定時間の短縮が一段と進む。例えば、1×4のスイッチを使用してPON用の波長(1310nm、1490nm、1550nm、1625nm)を切り替えながらデバイスのテストをすることができる。

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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2012/04/201204_0016wn03.pdf