無標識で血球をソーティングする光学カクロマトグラフィー

アメリカ海軍研究所(NRL)は、DNAシーケンス属性の予備知識または抗体や蛍光標識付けを必要としない、レーザーべースのオプトフルイデイクス法で体液中粒子をソートすることを目指している(1)。 NRLの研究は、レーザ光が顕微鏡レベルの微粒子と相互作用する時に生じる光学力を利用する。力は、粒子分離を実行する粒子のサイズ、形状、屈折率、あるいはモルフォロジ一に起因する光圧または光学力の本質的な差異によって変化する。マイクロフルイデイクスチップとレーザビームに対向する流体流を利用する無標識の光クロマトグラフィーシステムは、さまざまな血球タイプを識別し、それらのソーティングパラメータを決定することに成功した。

光クロマトグラフィー

フローサイトメトリーと違って、粒子タイプの光学力分離に基づく光クロマトグラフィーは蛍光または抗体標識を必要としないが、マイクロチャンネル中の粒子に作用する光の力と流体のカのバランスに依存している。レーザまたは光ビームの運動量の一部を散乱、屈折、または他の粒子相互作用を通して粒子に対して使用するという光学力の概念は、光ピンセット/トラッピングや光リフトなどの技術によって生物医学分野でよく知られている。
 フローセルは各々が25.4mmの側長と1mmの厚みを持つ3枚の正方形の溶融石英プレートから成る。中心プレートはその両側にそれぞれ直径250µmのキャピラースルーホールで接続された250µm幅x200µm深さの構造を備えている。これらのスルーホールチャンネルが、粒子や細胞をトラップして分析する領域である。 チャンネル入口の1mm直径、200µm厚みの円形プレートは流体の流れを収束させ、 そして350µmのポートがフローセルの入口、出口、試料導入の3つの位置に穴あけされている。

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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2012/02/201202_0012wn01.pdf