ブルーレイの速度で書き込みが可能な500GBの大容量ホログラフィックディスク

米GEグローバル・リサーチの研究チームは、彼らのホログラフィック技術をベースとした実用的なCDサイズの500ギガバイトディスクを創り出すという目標に向かって大いに前進した。2009年に彼らは増加し続けるデータアーカイブ専門産業の要求をサポートするのに十分なスペースをもつ光ディスクの生産を目指して、標準的なDVDと同じディスクサイズで500ギガバイト記録できる閾値マイクロホログラフィック記録材料を実証した。しかし、それには欠点が 1つあった。記録速度が相対的に遅いことだ。今回、研究チームは、標準規格のブルーレイディスクと同じ速度で記録できるバージョンを公開した。
 GEグローバル・リサーチ応用光学研究所のマネージャを務めるピーター・ロレイン氏は2011年7月17 ~20日にハワイで開催されたIEEE光メモリ・光データ記録部会連合国際シンポジウムにおいて新材料を発表した。ロレイン氏は、現在の設計は20層の大容量ホログラフィックをターゲットとしており、書き込みは標準規格のブルーレイの波長である405nmでなされると言う。「われわれのアーキテクチャの主な利点の 1つは読み取りが簡単なことだ。われわれのディスクの読み取りヘッドとコストは既存のブルーレイヘッドと極めて正確に類似しており、特別な熱または振動補正ソリューションを必要としない。これが従来のページ型アプローチとの主な違いである」と述べている。
 ページ型の大容量ホログラフィックディスクでは、2次元の空間光変調器がすべてのデータ配列を一回でエンコードし、それを比較的大きなフーリエ大容量ホログラムの基礎にしている。GEによるビット型アプローチでは、データを 1回に 1ビットだけ記録し、それらを空間的に多重化してマイクロホログラムを生成する。

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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2011/11/111wn01.pdf