励起子を集中させる均質なカーボンナノチューブ
カーボンナノチューブは、癌を識別するための生体分子タグ、プレーナ通信用デバイス内の波長変換素子、放射線吸収や他の先端機能を持つコーティングなどへの利用を目的として研究と改良が続けられている。
ある研究チームは、典型的な励起波長よりもかなり大きなサイズの電子的に均質な単層カーボンナノチューブ(SWNT)材料を構築して、この材料のアプリケーションリストを拡大しよ
うとしている(1)。米マサチューセッツ工科大学(MIT)、ソニー、韓国のキョンウォン大学、米パデュー大学、ブラジルのミナスジェライス連邦大学から成る研究チームは、すでに励起子アンテナを実証し、フォトダイオード、光起電力素子、ボロメータを含む励起子集中構造を活用することができる他の多くの未来のフォトニックデバイスの開発を想定している。
均質性が鍵
この研究チームは、自動化誘電泳動(DEP)ドローイング装置を用いて、半導体SWNT溶液からコントロールされた長さと直径(最高4μm)をもつ整列ファイバを組立てた。DEP工程は電子的、光学的に均質なファイバを作り出すため、得られた単一DEP層内のすべてのSWNTは半導体であり、同じバンドギャップを持つことになる。
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出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2011/02/25dd41610cc0f39784e388a3cb6cdfc9.pdf