今日の大容量、高速通信時代を支える光通信は、繊維上のガラスでできた光ファイバーによって支えられている。光ファイバーにとって最も重要な課題は、伝送損失をいかにして理論損失に近い値まで小さくできるかであった。光の伝送損失は鉄などの遷移金属や水分などの不純物が原因で生じる。このため、いかにして純粋・均一な石英ガラスを生成するかが鍵となる。1970年代にアメリカのコーニングによって、はじめて低損失な光ファイバーが実現されたことが光通信時代到来のきっかけとなった。その後、より優れた光ファイバー製造技術が確立され、現在では0.2 dB/kmという低損失な光ファイバーが実現されている。

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図 石英ガラス光ファイバーの伝送損失

参考文献

[1] 作花 済夫 「とことんやさしいガラスの本」日刊工業新聞(2004)
[2] 昭和56年度科学技術白書